富山市 耳鼻咽喉科 耳鼻科 めまい 漢方治療 アレルギー性鼻炎 花粉症 北の森耳鼻咽喉科医院

医療法人社団博雄会 北の森耳鼻咽喉科医院
富山県富山市森3-3-16
北の森ショッピングセンター メディカルスクエア
電話 076-438-6088

 

Google


WWW を検索
kitanomori.net を検索

※上記QRコードを読み取ると携帯サイトを閲覧することが出来ます。

めまい

めまいとは

めまいはある日突然やってきます。急に天井が回ったり、周囲の景色が揺れて見えたり、まっすぐなろうとしてもどんどん傾いていったり、自分の姿勢を一定に保つことができなくなります。周辺にある支えになる物をつかんでも、自分で正常に立つ事ができません。おまけに、気持ち悪くなって嘔吐したり、冷や汗が出たり、いつまでも気持ち悪い状態が続きます。こんな場合多くの人は、脳の病気になったのではないかと慌てます。もしや脳梗塞では?その多くのめまいが内耳を主体とした平衡機能の障害によって起きることを理解しましょう。
急性期の激しいめまいが治っても、その後フワフワする感じのめまいが治らずにいつまでも続いてしまう場合があります。この様に、めまいは急性期と時間が経った慢性期とでは若干様子が異なります。実は治療においても急性期のめまいとその後いつまでも継続するフワフワ感のめまいでは治療法が異なります。
めまい

【めまいの主な症状】
・目がぐるぐる回る
・体がふらつく
・雲の上を歩いているようにフワフワする
・ものが常に動いて見える
・立ちくらみがする

【めまいに伴う他の症状】
・時に耳鳴り、耳がふさがる
・嘔吐、吐き気
・冷や汗、寒気
・動悸
 などです。

 

めまいと平衡機能

めまいは体のバランスを保つ機能(平衡機能)の調子が悪くなっておこります。私たちの体のバランスをとる働きは、3つの情報の上に成り立っています。(1)耳からの情報(三半規管)、(2)眼からの情報、(3)筋肉からの情報(深部知覚)です。これらの情報を脳で処理してバランスを保っているのです(右図)。近年、コンピュータ業務の方で、目の疲れなど眼からの情報の乱れと、内耳障害のアンバランスから引き起こされるめまいが増加しています。左右の視力に差がある人や乱視がある人は、視力矯正など必要な場合があります。
内耳障害ももちろんめまいの重要な原因になります。内耳のリンパ液の貯留などで、左右の微妙なズレを生じますと、正しくない内耳の情報が脳に伝えられ、脳が混乱してしまします。脳の混乱がめまいなのです。筋肉からの情報もめまいの一因です。
めまいと平衡機能

筋肉とくに片側の首や肩の凝りによる左右のアンバランスはめまいを増幅する要因になる例が多く認められます。
この様に、めまいは3つの平衡機能の統合の上に成り立っています。個々の症例で、この3つの情報の乱れが様々に関わっています。
さらに平衡機能の情報の整理統合は脳が行っています。疲労、睡眠不足、ストレスなどの脳の疲れもめまいの背景的な原因になります。

 

首・肩の凝りとめまい

めまいを訴える患者さんの多くは、首や肩の凝りや痛みを自覚されています。自覚がなくても私がツボの一部を押さえると痛みを感じます。片側の肩や首筋の筋肉の凝りはめまいの悪化要因です。経穴(ツボ)で言いますと、首では天柱(テンチュウ)、風池(フウチ)、肩では肩井(ケンセイ)などのツボが凝りの中心になります。あと完骨(カンコツ)は、風池(フウチ)の隣で、より顎に近い側のツボですが、ここも疲れのたまる場所です。口を開けた時に、開けにくく感じる側が、凝りが溜まっているとも言えます。ですから、顎関節症(痛くて口が開けにくい)を併発している患者さんもいらっしゃいます。この様な状態を改善するために、当院では肩や首筋の不調和に対してハリ治療を行うのです。 首・肩の凝りとめまい

 

めまいの治療

急性期の回転性のめまいでは、西洋医学的治療が優先されます。ステロイドを中心とした点滴治療や酸素吸入などです。時には紹介病院での入院治療が必要な場合もあります。
当院でも、急性期のめまいは西洋医学的治療を優占します。それと同時にめまいのを起こしている体の不調和に対しては、初診の治療日から、漢方治療を併用します。急性期の病状が落ち着きましたら、漢方治療を中心に、ハリ治療、光灸治療などの東洋医学治療を主体とした治療を継続します。病状の経過を見ながら、漢方処方の組み合わせなどの変更を行いながら、生活の質が向上できるように支援いたします。

 

東洋医学的めまい治療

東洋医学では体の不調和の原因を、気(キ)・血(ケツ)・水(スイ)の乱れとしてとらえます。患者さん一人一人でこのバランスの変位は異なります。めまいに関わる内耳障害は漢方では水毒(スイドク)という概念でとらえることが多いのですが、水毒が起こる背景には気の異常もとても重要ですし、血(微小血液循環)の流れ悪い状態もめまいにとても影響します。ですから、東洋医学的な診断あるいは漢方診療による診断を受けないと、めまいという状態だけを聞いて「めまいにはこのお薬が良く効きますよ。」というアドバイスは残念ながらできません。
ですから、漢方治療、ハリ治療、光灸治療などの治療はめまいを起こす前の健康な状態の気・血・水のバランスを取り戻すために行われるわけです。
東洋医学的めまい治療

 

めまいの漢方治療

漢方薬は、すっきりしないめまいの治療に大変効果を発揮します。
漢方治療薬では、めまいの種類、患者さんの体質、めまい以外の症状を把握し、最適な処方を選択することになります。

めまいに使用する代表的な漢方薬と簡単な判別法を記載いたします。

【苓桂朮甘湯】

普段から立ちくらみをしやすい人や頭帽感や動悸を感じやすい人のめまいに効果がある。物湯を併用すると連珠飲になる。
 
【五苓散】

クラッとするめまいや回転するめまいで、口渇、頭痛、嘔気をともなう人。小柴胡湯を合方すると柴苓湯になる。
 
【半夏白朮天麻湯】

胃腸が弱く、頭痛をともなう人。フワフワするようなめまいのひとに適応します。めまいが遷延する場合に良い薬です。
 
【真武湯】

フワフワするめまいが続き、冷え性で手足が冷えやすく、下痢をしたり、疲れやすい人。
 
【桂枝茯苓丸】

肩こりがあり、顔がのぼせたり、発汗しやすい人。漢方では瘀血という概念を改善する代表的漢方薬で血液循環を改善してくれる。
 
【加味逍遙散】

肩こり、不眠、イライラ、時に便秘、耳鳴りをともない、体が疲れやすい人。苓桂朮甘湯との併用としても処方される。
 
【当帰芍薬散】

貧血気味で冷え性。顔色は悪く、冷え性や足のむくみがあり、疲れやすい人。
 
【補中益気湯】

夕方になると疲労がでたり、手足がだるかったり、食欲があまりなく、フラフラするめまいに効果がある。
 
【釣藤散】

高血圧傾向や動脈硬化傾向にあり、肩こりや、頭痛を感じる患者さんによい。胃腸はあまり丈夫でなく、イライラしやすい人。 
 
【女神散】

のぼせを感じやすいめまいに効果がある。頭痛、肩こりを感じやすく、気分を調整する薬草が配合されている。
 
【黄連解毒湯】

比較的体力があり、のぼせ気味で、イライラしやすい。高血圧傾向があり、耳鳴り、口内炎、不眠、鼻出血を伴ったりする。
便秘はない。
 
【三黄瀉心湯】

黄連解毒湯の体質で、便秘のある人。